第4節 日本型企業システムの変化とリスクテイク(28)

(28)小口株主が分散して存在する場合、株主が企業の経営を規律付けるのは容易ではない。個々の株主は規律付けの十分なインセンティブを持たない可能性があり、仮に持っていたとしても企業経営に関する詳細情報を随時入手することは難しい(河村・広田(2002))。そこで、機関投資家による規律付けが重要となる(第5節参照)。