第3節 原油・原材料価格の高騰と日本の物価・賃金(45)

(45)GDPギャップの水準についてはその符号を含め、幅を持ってみる必要がある。なお、GDPギャップは改善傾向にある一方で、GDPデフレーターが依然マイナスとなっており改善が遅れている理由として、GDPギャップは国内の生産面から潜在的な供給能力と実際の供給のギャップを推計するものであるため、最終需要段階のギャップを考える際には、実質所得の海外への流出も考慮する必要があることが挙げられる。