第1節 経済構造の変化とマクロの生産性の関係(4)

(4) TFPは生産の上昇率から資本設備や労働力などの生産要素の変化率を控除した残差であり、TFPの変化率の計測に当たっては循環的な要因を排除することが困難である点には留意する必要がある。景気拡張期では生産の伸びの上昇に対して、労働投入や資本ストックの調整は緩やかであるため、結果としてTFPが上昇する傾向がある。