第3節 緩やかな物価上昇への動き(35)

(35) 単位労働費用には国民経済計算から計算する方法と、「毎月勤労統計調査」及び「全産業活動指数」から計算する方法がある。国民経済計算をベースにしたもののメリットは、経済全体を対象としておりカバレッジが広いこと、及び国際的に統一されたSNAのフレームワークの中で集計されているため、国際比較がしやすいことなどが挙げられる。一方、「毎月勤労統計調査」及び「全産業活動指数」をベースとしたもののメリットは、月次で計測可能であるという速報性や、業種別に計測できる点、及び、様々な形に要因分解できる点などが挙げられる。