第2節 デフレ脱却に向けた展望と課題(10)

(10) 石油需要の所得弾力性は経済の発展段階によって変化すると考えられる。IEAのレポートによると、具体的には、一人当たり国民所得が3000ドル程度に達すると製造業の発展と自動車の普及がみられるため石油需要が急増し、9000ドル程度に達すると産業の成熟化により石油需要の伸びが鈍化する傾向がみられるとされている。詳しくは、IEA, Oil Market Report, March 2006等を参照。