第4節 財政金融政策の評価(37)

(37) この関係は、以下の式により表せる。

  bt = dt+bt-1[(1+r)/(1+g)]
なお、 bt   :今期の債務残高(対名目GDP比)
  bt -1 :前期の債務残高(対名目GDP比)
  dt   :今期の基礎的財政収支赤字(対名目GDP比)
  r   :名目金利
  g   :名目GDP成長率
上記関係式から、名目金利と名目GDP成長率が等しく(r=g)、基礎的財政収支が均衡している(dt=0)場合、今期の債務残高は前期の債務残高と等しくなる(bt=bt-1)。