第2節 グローバル化による経済的影響(11)
(11) 輸出入数量関数によって推定されたパラメータを用いたシミュレーションによれば、10%の名目実効為替レートが円高になることによる実質純輸出の黒字削減効果に相当する所得効果は、1980年代においては日本が海外に対して6.5%程度の実質成長率格差が必要となるのに対し、90年代においては5.5%程度の実質成長率格差で同等の黒字削減効果が得られた。
(11) 輸出入数量関数によって推定されたパラメータを用いたシミュレーションによれば、10%の名目実効為替レートが円高になることによる実質純輸出の黒字削減効果に相当する所得効果は、1980年代においては日本が海外に対して6.5%程度の実質成長率格差が必要となるのに対し、90年代においては5.5%程度の実質成長率格差で同等の黒字削減効果が得られた。