第1節 景気回復にみられる地域差(1)
(1) 景気ウォッチャー調査は、地域の景気動向を敏感に反映する現象を観察できる業種に従事する2千人あまりの人を調査客体とするもので、景気の現状及び先行きについて調査している。回答は、「良い」、「やや良い」、「変わらない」、「やや悪い」、「悪い」の5段階評価で示されるが、それぞれの回答に1、0.75、0.5、0.25、0の点数を与え、それらに各回答区分の構成比を乗じてDIを算出している。このため、DIが50を超えると、景気が良くなっていると認識している人が、悪くなっていると認識している人よりも多くなっていることが示される。