第2節 デフレの原因と克服への課題(32)

(32) 主要行が保有する株式と市場(日経平均)との連動性(ベータ)を0.6と仮定して試算を行った。また、主要行は連結で、2003年3月末時点で約57.3兆円の債券を保有し、約0.5兆円の含み益を抱えている。これを基に、主要行が保有する債券の平均残存期間を4年、イールドカーブがパラレルにシフトすると仮定して試算を行った。これによると長期金利が0.5%上昇した場合の含み損益への影響は、約1.2兆円の悪化効果となる。なお、これらの試算は、上記のように一定の仮定を置いたものであるため、結果については幅を持ってみる必要がある。