第2章 活力回復のための税制改革に向けて (1)
注) (1)我が国の国税及び地方税をあわせた税収総額の推移をみると、91年度に98.3兆円とピークに達した後、景気の低迷や相次ぐ政策減税の実施によって、大幅に減少して、99年度には84.2兆円とピーク時の85%程度の水準となった。その後、2000年度は若干持ち直して、88.3兆円を記録したものの、依然として低い水準が続いている。2001年度の税収をみると、国税分が47.9兆円と前年を2.8兆円近く下回ったことから、2001年度の税収総額は大きく前年を下回るものと考えられる。その一方で、国の歳出総額の推移をみると、91年度の70.5兆円から2001年度は84.8兆円へと拡大している。その結果、歳出に占める税収の割合推移は、91年度の84.8%から56.5%へと大きく落ち込んでいる。