第4節 景気の先行き(94)
注) (94)上場企業決算による2002年度収益予想(3月期連結決算ベース、日本経済新聞社2002年6月集計金融等を除く1,664社)によると、2001年度に比べ経常利益が6.4兆円増(10.3兆円→16.8兆円)、当期利益が9.4兆円増(-0.4兆円→9.0兆円)と当期利益予想の改善幅の方が大きい。税負担を考慮すると、通常は経常利益の方が当期利益より改善幅が大きくなるが、当期利益の改善幅の方が大きいのは、特別損失の減少を織り込んでいるためと考えられる。ただし、当面は、金融機関による不良債権処理の促進の動き等とともに、企業ではさらなる特別損失の計上を余儀なくされる可能性は否定できない。