第2節 デフレ下の企業・銀行・家計の行動(64)

注) (64)ただし、世帯数が堅調に伸びるなかで住宅着工が低迷しているのもかかわらず、空室率は過去のトレンド並みに増加している。これは、建て替え・除却戸数が大きく減少しているためである。このことは、建て替えが先延ばしされていることをうかがわせる(99年以降は推定値であり、推定方法によってはもう少し空室数の伸びが抑制されている可能性もある<第1-2-30図の推定方法参照>が、その場合でも建て替え・除却戸数が減少しているのは間違いないとみられる)。なお、空室率が上昇トレンドにあるのは、居住世帯の立地、住宅の内容など嗜好の変化・住宅築年数の老齢化などが影響しているとみられる(例えば、近年における都心回帰の動きなど)。