注10

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注) 10.失業率が上昇する中で、「労働力調査特別調査」によれば、長期失業者(ここでは失業期間6か月以上の者)は増加しており、2000年2月には152万人と前年比で9.4%増となった。失業期間が長期化している第1の要因は、雇用環境が厳しいことがあるが、仕事につけない理由を失業期間別にみると、「賃金や勤務時間・休日など雇用条件」があわずに就職できない人の割合は失業期間が長期化するにしたがって減少する一方、「求人条件に年齢があわない」「条件にこだわりはないがとにかく仕事がない」という人の割合は、失業期間が長期化するほど上昇している。すなわち、賃金・給料、勤務時間といった妥協可能な条件で就職できない人は、徐々に条件を切り下げることで就業することが可能である一方、世帯主の多い中高年層は、年齢が障害となって就職できないケースが多く、現在の失業増の一因となっていると考えられる。アメリカでは"年齢差別禁止法#により、40歳以上の者について、年齢を理由として、採用、解雇、昇進や賃金、年金等の労働条件に関して差別的取り扱いをすることは禁じられている。

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