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第3節 アメリカ経済

 アメリカ経済は、2009年6月より景気回復局面に入ったが、11年夏頃には連邦債務の法定上限問題に直面し、一時、緊張が高まり株価の下落や消費者や企業のマインド悪化がみられたほか、雇用の回復の遅れやガソリン高等により個人消費が減少するなど回復テンポが緩やかとなった。しかしながら、11年後半から12年前半は、雇用者数の増加や消費の持ち直しといった動きがみられ、世界経済が引き続き欧州政府債務危機で動揺する中にあって、全体として緩やかに回復している。

 本節では、アメリカ経済の景気回復の持続性と今後の中長期的な成長の姿について分析する。

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