| ８ インドネシア Republic of Indonesia |
＜2007〜08年の経済＞
2007年の経済成長率は、輸出が緩やかに増加する中、個人消費を始めとする内需が好調であったことから、前年比6.3％と06年（同5.5％）を上回り堅調に推移した。消費者物価上昇率は、05年10月の燃料小売価格の引上げにより06年は10％台まで上昇したが、07年はその反動で前年比6.4％に落ち着いた。こうした物価情勢を受け、政策金利は年前半を中心に引き下げられ、12月には8.00％とされた。
08年は、年初から物価上昇が加速し、金融当局は金利引上げに転じている（５、６月にそれぞれ0.25％ポイント引上げ）。景気への警戒感は強まっているものの、引き続き堅調な個人消費等の内需が景気をけん引するとみられることから、成長率は６％程度になると見込まれる（政府見通し6.4％（08年４月時点）、民間機関８社の平均5.9％（07年５月時点））。