<2005〜06年の経済>
2005年の経済成長率は7.3%となった。04年の8.6%よりやや低下したものの、05年11月の政府見通し(7.0%)を上回る高成長となった。05年は内需が堅調に推移するとともに、中国本土向け輸出が順調に増加し、年後半は世界需要も持ち直すなど、外需が成長に大きく寄与した。また、失業率は過去最高を記録した03年7月(8.7%)以降、緩やかに改善している。
06年は、5.0%前後(政府見通し4.0〜5.0%(06年2月時点)、民間機関29社の平均5.2%(06年4月時点))と予測される。成長を支える要因としては、中国経済の拡大の継続による輸出の拡大が挙げられる。これに加え、輸出の約45%のシェアを占め、最大の貿易相手国である中国本土への輸出に関し、06年1月1日よりCEPA(経済貿易緊密化協定)に基づく免除適用範囲が拡大されたため、中国向け輸出の一層の増加が見込まれている。また、好調な外需が内需へも波及し、雇用環境が改善しており、個人消費も堅調に推移するとみられる。