27 日本の80年代後半の資産価格の上昇は、企業収益の大幅な増加、オフィス需要の拡大、金利の低下等の経済的なファンダメンタルズの改善を背景として資産価格の上昇期待が高まり、それが投機的な需要を膨張させたことが背景として挙げられる。その結果、不動産の過剰供給等の非効率な資源配分が行われ、資産価格が下落に転じてからはバランスシート調整に苦慮することとなった(経済企画庁(1993))。