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第2章 中国の成長力の変化と世界経済

中国では、20年にわたり実質経済成長率が平均10%を超える高度成長期が続いていたものの、2012年以降は経済成長率が7%前後で推移するなど、成長率が以前と比べると緩やかとなりつつある。そこで、本章では、各国との比較を通じ、中国の成長力の変化と世界経済への影響を考察することとする。具体的には、第1節で高度経済成長を遂げた各国と中国を比較し、中国が中所得国の罠に陥らないための課題を確認する。第2節では、住宅市場の過熱もみられる中で減速傾向にある中国経済は今後どのようにソフトランディングを進められるかを考察する。第3節では、貿易等を通じた世界との連関から、中国が安定成長へ移行した場合、それがどのように世界経済に影響を与え得るのかを概観する。

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