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世界金融危機発生後、景気後退による税収減に加え、大規模な財政刺激策が実施されたため、各国とも財政赤字が大きく拡大し、国債発行も急増している。世界的な流動性の拡大の流れの中で、国債利回りは一部の国々を除いて低下しており、現在のところ、財政赤字はファイナンスされている（第1-1-10図）。しかし、中長期的には、財政の持続可能性に懸念が生じた場合、実体経済や金融面で様々なマイナスの影響を及ぼす可能性があることから、持続可能性確保が重要な課題となっている（詳細は第２章参照）。