6 香 港 Hong Kong |
<2008〜09年の経済>
2008年の経済成長率は3%台前半となる見込みである(政府見通し3.0〜3.5%(08年11月時点)、民間機関23社の平均3.4%(08年12月時点))。08年は輸出の伸びが対アメリカ向けを中心に低下し、民間消費や設備投資の低迷等により内需も低下しており、経済成長率は1〜3月期は前年同期比7.3%、4〜6月期は同4.2%、7〜9月期は同1.3%と期を追うごとに減速している。香港金融管理局が、アメリカの利下げに伴い、10月と12月に計3度の政策金利引下げを実施したほか、中国政府もインフラ整備等の香港支援策を打ち出している。
09年についても輸出依存度が高い(07年約166%)同国経済には厳しい状況が続くことが予想されており、経済成長率は1%弱(民間機関23社の平均0.7%)と見込まれている。下方リスクとして、外需面では輸出の減速が続くことに加え、内需面では資産市場の低迷がもたらす負の資産効果、更には目下のところ緩やかな上昇に留まっている失業率が今後上昇することが懸念される。