| 12 オーストラリア Commonwealth of Australia |
＜2008〜09年の経済＞
2008年の経済成長率は、2.5％程度の見込みである（民間機関22社の平均2.6％(08年12月時点) )。08年前半は、交易条件の改善を受けて設備投資が増加した一方で、年央から個人消費に減速がみられ、経済成長率は１〜３月期前期比年率2.4％、４〜６月期同1.4％となった。年後半になると、個人消費の鈍化に加え、商品価格の下落により純輸出がマイナスとなり７〜９月期は同0.3％となった。政府は数次の利下げや景気対策の実施により景気を下支えしているが、資産価格の下落に伴う個人消費の減速や輸出の鈍化に加え、鉱業関連を中心とした雇用の悪化も懸念されることから、09年は１％程度の経済成長になると見込まれる（民間機関22社の平均1.3％(08年12月時点) )（第２章第３節コラム2-4参照）。