20 ブラジル Federative Republic of Brazil
<2005年>
<2006〜2007年の経済>
2006年前半の経済成長率は、1〜3月期は前年同期比3.3%増と、05年9月以降の政策金利引き下げによる内需の増加と好調な外需に支えられ回復した。しかし、4〜6月期はレアル高の影響による輸出企業の生産減少等により同1.2%増となった。今後は金利の低下や最低賃金引き上げ等により内需を中心に回復に向かうと見込まれ、06年全体の成長率は3%台後半程度と予想されている。また、内政面では、10月に決戦投票にまで持ち込まれた大統領選の結果、ルーラ現大統領の再選が決まった。
2007年の経済成長率は、レアル高が続いた場合の輸出の伸びの鈍化が懸念されるものの、消費、設備投資等の内需の下支えもあり、3%半ばから4%程度と予想されている(中央政府見通し4.8%、OECD見通し4.0%、民間機関24社の平均3.6%)。