23 チリ Republic of Chile
<2002年>
<2003〜2004年の経済>
2003年前半の経済成長率は、国内需要の高まりから前年同期比3%程度となった。年後半も国内需要が引き続き堅調に推移し、また世界経済の回復などから輸出も増加するとみられ、2003年全体では、3%程度の成長が見込まれる(政府見通し3.0〜3.5%、IMF見通し3.3%、民間機関3社平均見通し3.3%)。政府見通し、民間見通しは、春時点よりもやや下方修正された。
2004年は、4%程度の経済成長率が見込まれている(政府見通し4.0〜5.0%、IMF見通し4.5%、民間機関3社平均見通し4.6%)。下方リスクとしては、アルゼンチン、ブラジル等近隣諸国やアメリカ等の経済回復の遅れや、石油価格の上昇等があり、その場合には貿易を通じて経済の失速につながりかねない。また、失業率、物価上昇率の高まりなどが今後の動向に悪影響を及ぼす可能性もある。