22 アルゼンチン Argentine Republic
<2002年>
<2003〜2004年の経済>
2003年前半の経済成長率は、前年比6%程度と99年以来のプラス成長となった。2002年の金融システム破綻以降、大幅に落ち込んでいた個人消費や投資が持ち直してきており、2003年後半も前半と同程度の緩やかな回復が続くと見込まれる。2003年全体としては、5%台半ばの成長が見込まれており(政府見通し5.5%、IMF見通し5.5%、民間機関4社平均見通し5.9%)、春時点(3〜4%)より上方修正されている。
2004年は4%程度の成長が見込まれる(政府見通し4.0%、IMF見通し4.0%、民間機関4社平均見通し4.6%)。景気刺激策もとられ、経済は安定しつつあるが、本格的な回復には至っていない。またIMFとの融資に関する経済プログラムの中期合意には達したが、民間債務再編が未解決であり、今後どう解決していくのか注視される。さらに、IMFとの中期合意に含まれる財政黒字GDP比3%の範囲内で貧困問題や失業問題等にいかに対処していくかが課題となっている。