21 ブラジル Federative Republic of Brazil
<2002年>
<2003〜2004年の経済>
2003年前半の経済成長率は前年比1%弱となり、経済危機後の2002年後半から続いていた伸びが鈍化した。これは、2002年9月以降続いていたインフレ抑制のための金融引き締めが需要を抑制したことなどが要因となっている。その後、インフレ率は低下し、金融緩和政策がとられているため、2003年後半は次第に回復に向かうとみられている。2003年全体では1%程度の経済成長が見込まれているが(政府見通し0.5%、IMF見通し1.5%、民間機関23社平均見通し1.4%)、年前半が当初予想以上に悪かったため、春時点(2.0%)から下方修正されている。
2004年は3%程度の経済成長が見込まれる(政府見通し3.5%、IMF見通し3.0%、民間機関23社平均見通し3.3%)。金融緩和が続き、経済成長率も回復する見通しである。インフレ率や為替レートは落ち着いてきているものの、高い失業問題等が下方リスクとなっている。