第1章 地域における人手不足問題
現在の超少子高齢社会にあって、供給力の大きな源泉である人口が減少しつつあり、景気の回復とともに、多くの地域で人手不足問題に直面している。特に地域においては、東京圏へのそれ以外の地域からの人口移動が継続していること等から人口はより急速に減少しており、人手不足問題への対応は喫緊の課題となっている。
人手不足問題に対処するには、女性や高齢者、外国人の活躍、そして労働生産性の向上といった、地域の「新たな力」を掘り起こす必要がある。そうした観点から、本章では各地域における人手不足問題の現状を概観した上で、潜在的な労働力の活躍の状況、そして生産性向上の地域差について分析する。