第3章 第1節 2.都道府県の観光費と実際

[目次]  [戻る]  [次へ]

都道府県の目的別歳出のうち、商工費の中に観光費という項目がある。金額のみで比較すると、最高の東京都(5,550,505千円)と最低の愛媛県(298,795千円)では、18.6倍の差がある。

さらに、宿泊観光客1人当たりの観光費、つまり宿泊観光客1人当たりの行政コストを算出すると、最高の徳島県(15,981.1円)と最低の北海道(235.5円)では実に67.9倍もの差がついている(第3-1-3図)。

第3-1-3図 都道府県の観光費(決算額)

第3-1-3図

(備考) 1. 総務省「平成17年度都道府県決算状況調」、国土交通省「宿泊旅行統計調査」により作成。
2. 宿泊観光者数は、06年6-8月期及び07年1-3月期の計。

各種の観光プロモーションをかけることで観光客数は増えることが期待されるが、コストをかけたものに見合っただけの効果をあげられるかがポイントになる。コストをかけただけの効果が得られないのであれば、観光振興策のあり方を見直す必要があるだろう。

[目次]  [戻る]  [次へ]