第1章 景気回復と地域経済 <要約>

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第1節.好調な企業部門

  • 今回の景気回復は製造業がけん引
    → 製造業の比率の高い地域ほど、有効求人倍率が高い
  • 中でも、自動車と電子部品・デバイス工業が2強、鉄鋼や造船といった重厚長大産業も復活
  • 工場の国内回帰も緩やかに進み、設備投資は各地域ともにおおむね堅調な動きが続く

第2節.ばらつきのある景気回復

  • 鉱工業生産指数と有効求人倍率の地域間のばらつき(変動係数)は、期を追うごとに拡大
  • 今回の回復局面では、地域別の定期給与が伸びているのは3地域、前回の回復局面では全地域、最も経済が好調と言われる愛知県ですら、1人当たりの定期給与は低下に寄与
  • 回復力の弱い中小企業の景況感
    • 中小企業の景況感は、どの地域ともに「ゼロ」を下回った状態でここ1~2年はほぼ横ばい、足下でやや弱い動き
    • 業種別には、製造業や卸売業は各地域ともに大きく改善、サービス業や小売業は苦戦
    • 中小企業の抱えている経営上の問題点は、業種によって差異。バブル期の景気の山、90年代後半の景気の山、今回の直近期において、卸売業は常に「需要の停滞」、小売業は常に「大中型店の進出による競争激化」が第1の問題点 07年7-9月期になって、製造業の第1の問題点に「原材料価格の上昇」が浮上
  • 労働移動による人口の流出入
    • 90年代中ごろを底として、南関東への人口流入超が続く中、04年からは東海も人口流入超に
    • 雇用の改善の動きが鈍い8道県では、南関東や東海への転出の増加が目立つ
    • 最近では、製造業比率の高いところほど人口流入超という関係がみられる
  • 公的投資依存からの脱却は進んでいるか
    • 公的投資を抑制する方針が続く中で、公的投資依存度は低下
    • 建設業の就業者数は全地域で減少しているが、その他の産業の就業者数の増加がカバーできず、全体の就業者数が減少する地域も

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