第1章 第2節 引き続く景気の地域差 5.

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(3) 件数増加の影響を受けた企業倒産の分散

さらに、企業倒産の件数を取り上げる(第2-1-17図)。全国10の地域ブロックについて、企業倒産件数の標準偏差と変動係数をみると、標準偏差は90年以降増加傾向にある。倒産件数そのものが増加した影響を除去した変動係数をみると、93年を境に逆に低下傾向にある。2000年から2002年にかけては上昇したものの、94年の水準を下回っている。

このように、総合的な景気指標と個別の経済指標を検討すると、地域差は2001年において拡大傾向がみられたものの、2002年から2003年にかけて特に拡大している傾向はみられない。ただし、景気の地域差については、同じ経済データでも地域ブロック単位と都道府県単位では傾向に違いのある場合もみられることから、地域ブロック別についてばかりではなく都道府県別データにも注意しつつ、その状況を的確に把握する必要があると言える。

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