付注3-10 老後に対する不安が必要貯蓄額に及ぼす影響の推計方法と結果

老後や年金に対する不安が必要貯蓄額に及ぼす影響については、下記のとおり推計した。

数式

(備考)

  1. 「非常に心配である」は、「あなたのご家庭では、老後の暮らし(高齢者は、今後の暮らし)について、経済面でどのようになるとお考えですか。」という質問に対して「非常に心配である」と回答したもの。「年金や保険が十分ではないから」は上記質問に対して「多少心配である」あるいは「非常に心配である」と回答した人にその理由を質問した上で、「年金(公的年金、企業年金、個人年金)や保険が十分ではないから。」と回答したもの。「年金支給額が切り下げられると見ているから」は、「あなたのご家庭では、年金(公的年金・企業年金を含み、個人年金は除きます)で老後の必要資金をまかなえると思いますか。」との質問に「ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる。」あるいは「日常生活費程度もまかなうのが難しい。」と回答した人にその理由を質問した上で、「年金が支給される金額が切り下げられると見ているから。」と回答したもの。
  2. 不安がある人の必要貯蓄額における上乗せ額は、上記の回帰式により推計。なお、必要貯蓄額(「老後の生活資金として、主に家計を支えている方の年金支給時に準備しておけばよい貯蓄残高は、最低どれくらいだとお考えですか。」に対する回答)の平均は2033万円(ただし1億円以下かつ60歳未満)。