第1節 金融機関と企業が抱える問題(8)

(8) 2003年6月11日の金融政策決定会合において、日本銀行は「資産担保証券の買入れとその考え方について」を決定し、我が国金融機関の信用仲介機能が万全とはいえない現状において、時限的な措置として、当面残高ベースで1兆円を限度に資産担保証券(資産担保債券、シンセティック型債券、資産担保CP)の買入れを行うこととし、6月25日に「資産担保証券買入基本要領」を制定、同年7月28日より実施した。