平成3年

年次世界経済報告 資料編

経済企画庁


[目次] [年次リスト]

I 世界経済白書本編(要旨)

第2章 ソ連の再編成と東欧の経済改革

ソ連では,「8月革命」の後,ソ連共産党が解党されるなど連邦の力が急速に弱まる一方で,バルト三国が独立を果たし,他の共和国も独立又は主権強化へ動くなど,旧来の中央指令型の連邦体制は崩壊した。今や,共和国(特にロシア共和国)が主導権を握りつつ,新たな政治・経済面の協力体制を模索している。ソ連の情勢は極めて流動的であり,今後どのような方向に向かうのか予測が難しい状況にある。東欧諸国では,程度の差はあれ,経済改革が進展しつつあるが,現実の経済情勢は困難な状態が続いている。

本章では,ソ連経済の現況と悪化の背景をみた後,連邦再編の動きを述べる。次に,東欧の経済改革の状況を説明し,その後西側の対ソ・対東欧支援のあり方を論じる。


[目次] [年次リスト]