平成3年

年次世界経済報告 資料編

経済企画庁


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I 世界経済白書本編(要旨)

第1章 世界経済の現局面とその特徴

91年の世界経済は,90年に比べ総じて成長が鈍化したが,国別にみると景気局面に乖離がみられた。アメリカが景気後退から回復に転ずる一方で,ドイツは統一後の好況から減速に向かった。日本は減速しつつあるものの内需主導の成長を続けている。

本章では,このような世界経済の現局面の特徴を概観した後,アメリカの景気後退を取上げ,その特徴と回復力の弱さについて述べる。さらに,景気後退の過程でアメリカの金融機関の経営悪化が激化し,制度面の根本的な見直しが必要になっていることを述べる。次に,昨年10月の統一後のドイツ経済を取上げ,東独地域の再建に伴う財政赤字の拡大とそれが周辺欧州諸国に及ぼす影響について分析する。最後に,湾岸危機後の石油市場の動向をみる。


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