昭和42年
年次経済報告
能率と福祉の向上
経済企画庁
第1部 昭和41年度の日本経済
民間設備投資に支えられて景気上昇が本格化するにつれ,42年に入つて再び国際収支の均衡が注目されるようになつてきた( 第12表 )。
貿易外収支の赤字幅拡大がつづいているところへ,長期資本収支が39年秋から赤字となり,40年春以降その幅を拡大しつつあつた。そこへ,39年4~6月から黒字幅を拡げていた貿易収支が,41年になつて1~3月を境に縮小傾向ヘ転じたからである。総合収支は41年10~12月以来悪化傾向ヘ変わつている( 第20図 )。