付注3-3 全要素生産性の推計

1 概要

付加価値額や労働投入量等により、企業ごとの全要素生産性を推計。

2 データ

経済産業省「企業活動基本調査」の調査票情報

3 推計方法

企業別のTFPを算出するためには、生産関数の推計による手法が一般的である。ここでは、Ackerberg, Caves and Frazer(2016)(以下ACFモデル)とLevinsorn and Petrin(2003)(以下LPモデル)、Wooldridge(2009)(以下Wモデル)の3種類の手法を利用して推計を行った。ただし、結果に大きな違いがなかったため、最も頑健とみられるACFモデルの結果のみ図にしている。それぞれの方法の位置づけについては、内閣府(2019)付注2-9参照。

推計結果は以下のとおりである。

付注3-3 数式を画像化したもの

Ki,tは資本投入量、Li,tは労働投入量、iは企業、tは時間を表す。各企業のTFPは上記の推計式(コブダグラス型の生産関数)の残差として求めた。推計に用いた変数は付注3-3表1、推計結果の詳細は付注3-3表2のとおりである。経済活動分類は日本標準産業分類の大分類に対応させた。

付注3-3 表1 生産関数の推計に用いた変数を画像化したもの
付注3-3 表2 TFP推計結果を画像化したもの