付注3-1 財別の実質輸入の作成方法

各国・地域の貿易統計は必ずしも財の区分が統一されていないため、区分が統一されている国際連合のデータベース(UN Comtrade)から品目別(BEC 分類1)の名目輸入量を取得し、アメリカ労働省「輸入価格指数」の品目別指数を用いて実質化した。

具体的な対応は下表のとおり。

付注2-5 表を画像化したもの
1 貿易統計の品目分類としては、世界税関機構が管理している国際条約に基づくHS(Harmonized System)分類が用いられることが多いが、関税率表の作成が主たる目的であるため、同条約により国際的に定められている部分は最初の6桁であり、それ以降の部分は各国に委ねられている(例えば、日本では9桁分類、アメリカでは10桁分類が用いられている)。このため、国際連合では、産業別の分類であるSITC(Standard International Trade Classification)や、生産段階別の分類であるBEC(Broad Economic Categories)などを独自に作成している。