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第3章 生産の海外シフトと雇用

リーマンショック後の円高基調の継続、東日本大震災後に生じたさらなる円高や生産拠点分散化の要請、電力料金の上昇などを背景として、製造業の海外生産移転に伴う日本経済の「空洞化」を懸念する声が多い。そこで、本章では、企業の海外生産移転について採り上げる。まず、海外生産移転の状況を明らかにし、「空洞化」の現状を確認する。次に、海外生産移転が生じている要因を検討する。最後に、海外生産移転に伴って、産業構造や雇用・賃金構造の調整が実際にどのように行われているのかを分析する。

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