23 パート労働者比率の上昇テンポは、2000~2004年に平均1.2%ポイント(対前年同期比)から2004年第2四半期以降急落し、2007年第2四半期以降は0.5%ポイントへと減速している。卸売業・小売業におけるパート労働者比率の高止まり以外にも、2005年頃には一般労働者が増加に転じていることから、パート労働者の一般労働者化が生じた面もある。こうした動きの証左としては、2004年度から改正労働者派遣法が施行されて製造業務と医療関連業務への派遣が可能となった際に、「労働力調査」上の非正規雇用者内において、パート等から派遣への振替が確認できる。なお、毎月勤労統計上の名称は「パートタイム労働者」であるが、その属性としては、1)1日の所定労働時間が一般の労働者より短い者、2)1週の所定労働日数が一般の労働者よりも少ない者、のいずれかに該当する労働者と定義される。したがって、正規雇用ではなくても所定内労働時間が長い非正規雇用者は一般労働者となる。