第3節 落ち着きを取り戻しつつある物価(6)

(6) 経済企画庁物価局(1981)「物価レポート’81」による。例えば、鉄道運賃をみると、第一次石油危機時、73年後半から原油価格が上昇し、他の物価は上昇していたにもかかわらず、74年10月まで政府により値上げが抑制されたため、鉄道運賃の相対価格は急速に下落した。一方、第二次石油危機時は、随時運賃を引上げたため、鉄道運賃の相対価格の下落はみられなかった。