第2節 金融危機の国際的波及:歴史的経験とメカニズム(26)

(26)例えば、内需の増加率がA国では高くB国では緩やかであった場合について考えると、両国の内需の連動は低いが、GDPでみれば、A国では輸入が増加することで、GDPの増加率は抑制され、一方、B国ではA国向け等の輸出が増加することによって、GDPの増加率が高まる。こうしたことから、両国のGDPの増加率の連動が高まるといったことが考えられる。