第4節 我が国のイノベーションをめぐる課題(64)

(64) 一方で、藤本(2006)は、「擦合せ系日本企業」は、特定供給先への特殊部品を生産するため量産効果が上がらず過剰設計で高費用になりやすいこと、製品や工程の情報を供給先に握られやすく転用が難しいため価格設定権が小さいことから、組織能力は高いが低収益であったとも指摘している。