第4節 構造調整と雇用・賃金(53)
(53) 2002年度に進められた不良債権処理と倒産・雇用の関係については、内閣府ディスカッション・ペーパー[2003]で詳しい検証がなされている。これによると、2002年度の不良債権処理の多くは再建型処理で行われ、雇用への影響は多いケースで離職者数約15万人、失業者数約7万人、少ないケースで離職者数約10万人、失業者数約5万人と試算されている。ちなみに、これは2003年1~3月における過去1年間の会社倒産、人員整理等会社都合による離職者が約110万人であったこと等と比べると少ない。