第3節 財政金融政策の展開(81)
注) (81)この点は、いわゆる「流動性のわな」に陥っているか否かという問題と関係している。「流動性のわな」を、貨幣供給量を増加させても、その分貨幣需要量の増加によって吸収され、利子率の低下がもたらされない状態であると定義すれば、その限りでは「流動性のわな」に陥っているということもできる。しかし、「流動性のわな」を金融政策が無効となっている状態と同義であるとすれば、以下でみるように「ポートフォリオ・リバランシング」の効果が期待できるので、「流動性のわな」に陥っているとはいえない。