66 経済産業省(2010b)では、韓国企業について、国内市場が必ずしも大きくないこともあり、一般的に、事業開始当初からグローバル市場への展開を念頭に置く企業が多いこととともに、97年のアジア通貨危機を契機として、政府の強い関与の下に産業の大集約化(「ビッグディール」)が実施されたこともあり、主要産業での1社当たりの国内市場規模は日本企業よりも軒並み大きいこと、そのため韓国の場合、「国内予選」で時間と資金を消耗することがなく、最初からグローバル市場を目指して大胆でスピーディーな投資を実行しやすい環境になっていることを指摘している。