第3章 世界経済の見通しとリスク |
世界経済は、失業率が高水準であるなど引き続き深刻な状況にあるが、景気刺激策の効果もあって、景気は緩やかに回復している。先行きについては、アメリカ、アジアでは回復傾向が続くと見込まれ、ヨーロッパでは基調としては緩やかな持ち直しに向かうと見込まれる。世界経済全体としては、緩やかな回復が続くと見込まれ、10年全体の実質経済成長率は3%程度になると見込まれる。
なお、国際機関及び民間機関の世界経済の見通しをみると、10年全体の実質経済成長率は、どちらもおおむね3%程度となっている(第3-4-1図、第3-4-2表、第3-4-3表)。