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第3章のポイント

● アメリカでは、2010年には景気は持ち直すものの、家計のバランスシート調整が続くことなどから、回復 のペースは緩慢なもの(1%程度の成長)となる可能性が高い。
● ヨーロッパでは、自律的な回復の可能性は小さく、アメリカ経済が10年に持ち直すことを前提に、10年後半には、景気が持ち直す。
● アジアでは、中国は、景気刺激策の効果もあり、09年後半には緩やかに回復に向かう。国内市場が小さく、輸出の名目GDP比が高いNIEsやASEANの一部の国では、本格的な回復は10年に入ってから。
● 09年の世界経済は、戦後初めてのマイナス成長となる見込み。10年には、アメリカ経済が持ち直すにつれて、世界経済全体も持ち直すが、アメリカが回復のエンジンとなれないことから、回復のテンポは世界経済全体で1%程度と緩やか。
● 中国経済の世界経済に占める割合は7%強に過ぎず、中国の景気回復が、世界経済全体の回復をけん引することまでは期待できないが、アジア地域では、中国の回復が周辺国の回復に寄与する可能性。


 

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