<2005〜06年の経済>
2005年の経済成長率は2.3%と04年に比較して若干鈍化した。これは04年末の金融引締めにより設備投資のペースが鈍化したこと等によるものである。しかしながら、雇用者所得及び雇用環境が徐々に改善してきていること等が個人消費を下支えした。財政は引き続き引締めスタンスにあるものの、財政赤字の対GDP比は04年と比較すると小幅な改善にとどまった。
06年は一次産品輸出が好調であること、民間設備投資や個人消費の拡大が見込まれることから、3%台半ば程度の成長が見込まれている。(中央銀行見通し3.5%、IMF見通し3.5%、民間機関26社の平均3.7%)。