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第2章 世界経済の見通し

第1節 2006年の経済見通

4.世界経済の概観

 以上の地域別の動向を総合すると、日本にとって関係の深い世界経済全体としては、06年は3.4%程度の成長が見込まれ、05年並の伸びとなると予測される(第2-1-7図)。また消費者物価上昇率は06年は2.7%程度になると見込まれ、05年に比べやや鈍化するものと予測される。
 地域別に過去10年のすう勢的な成長率と06年の成長率を比較すると、成長達成度(06年の成長率/過去10年の平均成長率)はアメリカ、北東アジア、ASEAN、ヨーロッパ4すべての地域でおおむね1程度と予測される。すなわち世界経済全域で過去のトレンドに沿った成長率を達成することになると予測される(第2-1-8図)
(別表)

 この結果、05年の中心シナリオとしては、アメリカ経済が潜在成長率とほぼ同程度の3%前半の成長となる中で、アジアやヨーロッパも過去の平均的な成長率を実現する姿になると考えられる。


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