<2002〜2003年の経済>
2002年は、経済成長率が0.9%となり、2001年のマイナス成長を脱したものの、その回復は弱いものとなった。対米輸出や個人消費の増加によって2002年前半に景気は持ち直したものの、その後アメリカ経済の回復力の弱さ等を背景に伸びが鈍化した。
2003年は、アメリカの景気回復等を要因として、3%程度の緩やかな成長が見込まれる。(政府見通し3.0%、民間機関23社の平均3.0%(2003年4月時点))。また、金融システムの強化等の構造改革が進展した場合には、さらに高い成長も可能と見込まれる。
一方、下方リスクとしては、アメリカ経済回復の遅れ、ペソ安によるインフレ率上昇等が挙げられる。