<2002〜2003年の経済>
2002年初、金融システムが崩壊し、経済破綻に陥った。政府はペソ切り下げ(変動相場制への移行)、歳出削減などの経済政策を打ち出し、経済の再建に取り組んだ。生産は激減、インフレは急騰、失業率も上昇した。2002年後半には、生産の下落に歯止めがかかり、インフレも減速し、為替レートも安定してきたが、政治的不安定の他、国際機関からの融資再開に関する調整が難航した。これらの結果、2002年の経済成長率は▲11%程度の大幅なマイナス成長となった。
2003年に入り、IMF・世銀などの国際機関からの支援が再開された。政府は財政赤字削減をはじめとする経済改革を実施しており、2003年には経済成長率はプラスに転じ、3〜4%程度と見込まれている。